犯罪が起こるには、動機だけでなく、犯行の機会も必要であるという「犯罪機会論」があり、入りやすく見えにくい場所で犯罪が起こりやすいとされています。
物理的に見えにくい場所や心理的に見えにくい場所も要注意であり、例えば落書きやゴミの多い場所は、犯罪を誘発する可能性があるとされています。人通りがある場所でも、窓から見えない場所や人が多すぎる場所では注意が必要です。
犯罪を防ぐためには、「入りにくく見えやすい場所」に行くことを避け、危険な場所を安全な場所に変えることが大切です。
海外の公園では、犯罪機会論に基づくゾーン・ディフェンスが用いられており、子供の遊具を「子ども向けゾーン」に集中させ、フェンスで囲み、犯罪者が入りにくい場所にしています。
一方、日本では犯罪機会論が普及しておらず、子供が犯罪者と対決することが一般的です。マンツーマン・ディフェンスは「襲われたらどうすべきか」という発想に基づいており、対照的にゾーン・ディフェンスは「襲われないためにどうすべきか」という発想です。
子供の安全は、個人の意識と行動次第で守ることができます。
上記は、下記の情報を要約した内容です。少し長いですが、図もあり、判りやすいです。
小宮信夫「子どもの安全をどう守るか」- NHK解説委員室
小宮信夫さんは、ケンブリッジ大学大学院の犯罪学研究科修了した犯罪学の権威です。現在は、立正大学文学部において社会学科の教授です。
文章として判りづらければ、小宮さんのYoutube動画を見てみてください。子供にも理解しやすい内容になっていますので、ぜひ、お子様と一緒に御覧ください。
Youtubeチャンネル 小宮信夫の犯罪学の部屋
小宮信夫の犯罪学の部屋
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