台風一過の爽やかな秋晴れを、オマエの存在が、どす黒く変えていく

日曜の朝なのに、もう起きやがった！
私の、休日のひとときが減る。
私の前を彷徨くな。
台風一過の爽やかな秋晴れを、オマエの存在が、どす黒く変えていく。
いっそ、そのままずっと、目覚めなくて良かったんだよ？
どうして起きちゃったのかな？
オマエのお陰で家族が不幸なんだよ？
オマエが快適な分、家族の不幸はデカくなるんだよ？
オマエがこの世からいなくなるのが、
一番良さそうじゃん？
オマエの存在、まじウザイんだよー。
なんで生まれてきたのかね？
このノート、拾う前は、「子どもに会わせてくらただけに生まれてきた奴」って思うようにしてたんだよ。私もおめでたいよね。
いまはね、「別の人生が良かったな」って思ってるよ、本気でね。
もしかしたらさ、オマエ以外の人との子がいたらさ、それはそれで、もっと楽しい人生が待っていたのかも、知れないんだよ。
子どもは勿論かわいいさ！
自分の大事な宝物だと思っているし、
私が生きた証が、この子だと思ってる。
だけどさ、私の人生ノートは、違う小説が書けたかも知れないんじゃ？
あぁウザイ。同じ家の中に、悪魔がいる。
消えないなら、私は神になるよ。
死神になれば、悪魔は消せる？