夫の匂いがした瞬間に「早く死ねよ」と声に出す

本当に毎日毎晩、夫が死ねばいいと願う。死んで帰って来なければ良いと願う。
何故、いつからそう願うようになったか。そんなことを願うような女ではなかったはずなのに。
夫の部屋に足を踏み入れた瞬間に「死ね」と強く願う。夫の匂いがした瞬間に「早く死ねよ」と声に出す。
本当に大嫌いだ。人類の中で一番嫌いだ。
無関係な人なら近づかなければいいが、同じ屋根の下にいるからこそ死を望む。
ならば離婚すれば良いと人は言うだろう。
今はできない。子ども達が独り立ちできるようになるまでだ。
だけど、ただ離婚すればいいという生易しいものではない。夫には苦しんで苦しんで死んで欲しい。
それだけのことをお前はしてきたのだからな。
真の死神デスノートを手に入れることができたら真っ先に夫の名を書くだろう。
死ね。