結婚当初の怨みと恐怖が消えない

付き合っていた頃、今思えばあれはデートDVだった。
気に食わない事を一言でも言うと、ブチキレられた。喧嘩をすると怒鳴り散らして、物を壊して、此方が黙るしかない状況にされるのが常だった。
断ると何をされるかわからない恐怖からそのまま結婚。
私の事なんて本当は興味もないくせに、言うことを聞くから押さえ付けやすいから、私だったんだと思う。
そういえば結婚式の話をしたら「てめー金が目的か！？」と凄まれた。
そして彼は子供の頃からの夢だったからと借金してバイクの免許取得と三百万のバイクを購入した。
そのまま一年、財布を統一することもなく、召し使いか奴隷かと思う生活を経て、やはりなんとか別れて人生やり直そうと思った処での妊娠。

子供は心底可愛い。産めて良かった。その事だけは本当に良かった。

子供が産まれてからは大分キレなくなったが、それは此方がキレさせない技術が上がっただけなのかも。
子供に喧嘩見せるのは嫌だもの。
あり得ないぶちギレ方を子供の前でもすることが解ったときから、もう何か伝えることは諦めた。
子供二歳の時だったのに、まだ覚えてる。仲良いけれど、怒らせないように気を付けている様に思える。
彼は気づいていない。

酷いストレスが溜まる。
きっと子供も私が父親を嫌っていることを気付いてる。

本心を見せたことはない。元々は開けっ広げな性格だったのに。
安心して暮らしたことはない。
いつもどこかで警戒して、仮面のように笑顔を張り付けている。

もう何年も「死ねばいいのに」「帰ってこなければいいのに」毎日考えてしまう。
これが、こんなことを考えるのが自分なのかと思うと情けなくて仕方がなくなる。でも彼が死んだら一番簡単に問題が解決するのにって思ってしまう。

きっと離婚したとしても、子供が居るからずっと悩まされる。粘着してくる。
子煩悩に見えて、甘やかしているだけ。自分の都合でしか接していない。精神的に子供に甘えている。

自分が中卒で大卒の人間に対する嫉妬が酷い。きっと、子供の進学にも邪魔をしてくるだろう。自覚なく。
苦労したのは自分自身のせいでもあるのに。子供が恵まれる事を、望んでいない。卑小な精神。
向上心がない。戦う前から負けている。
コンプレックスをひたすら私を貶すことで充足させていた情けない人間。

やっぱり早く死んでくれ。大好きなバイクに乗って交通事故で逝けばよい。家族を踏みつけてとった免許もバイクも生きるんじゃない？

そうしたら優しかったのに早死にして可哀想なパパっていうキャラにしてあげる。
自分が死んだ後の家族のその後なんて興味ないんだろうな。。