お前が病床に伏せたら、絶対に同じことしてやるから覚悟しろよ

とうとうノートを拾ってしまった。ずっと信じて渡していた出張用の立て替えや付き合いだと言われていた費用は、あいつが個人的に風俗やキャバクラや女に奢るのに消えていたようだ。お金が足りなくて、スーパーで値引きが貼られた肉や魚を買って子供達を食べさせ､満足に服も買えず、美容院には1年行かずにセルフで済ませ、冷暖房も我慢する日々から、受験生の塾代や受験費用を捻出した。化粧品なんてプチプラ。なのに、あいつが女遊びに使ったお金は三桁は行ってるだろう。家族なんてどうでもいいって言ったよな？お前が病床に伏せたら、絶対に同じことしてやるから覚悟しろよ。弱った心に離婚だって怒鳴りつけたお前。子供の反抗期から全部逃げて、子育ても家のことも全部押し付けて、面倒くさがって、何が家なんて面白くないだ？誰かに死んで欲しいと思ったのは人生で２人目。１人目は自分の父親。２人目はお前だよ！夫。好きでいたかった人間の死を望む自分も嫌いだ。けれども、心の底から死んでくれと車を運転しながら叫んだ私は限界なんだよ。しんどい。