後ろ姿を見ながら「早く死ねよ」とつぶやいた。そして気がついた

今日は会社でいろいろトラブルがあって私は８時前に帰ったよね。その前に遅くなりますのメールもしたよね。既読にはなっても返信なし、バッグを置いてそのまま台所に立ってすぐにご飯の用意をしてる間、あんたはずっとテレビを見ていたよね。あんたのご飯の仕度をし済ませ、わんこの薬もご飯もバタバタして準備した。そして私は食事をするあんたの後ろ姿を見ながらシンクの前で立ったまま食事を済ませた。私を気遣う言葉もなく自分だけ晩酌と食事を済ませ、相変わらず嫌いなものを皿の隅に残しカウンターの上に黙って置いた。好き嫌いの多い男、こんな名前の分からないような料理は食べられないと言われたこともある。後ろ姿を見ながら「早く死ねよ」とつぶやいた。そして気がついた、おんたは自分のお気に入りの猫にだけは先にご飯あげていたんだね。坊主憎けりゃって言葉があるけど、猫田って私にすれば糞ネコだよ、蹴飛ばしてやりたいくらい。あんたの気に入ったものは全部破壊したいくらいあんたが嫌い。あんたの親はどんな育て方をしたんだろう、恨むよ。たのむから息子を早く迎えにきてくださいな。