勝手し放題、モラハラし放題。主婦唯一の場所とも言える台所さえ自由に使えない

自由になりたい。
結婚当初、専業主婦を望まれてそうしたけど間違いだった。二十歳そこそこの自分は本当に世間知らずの箱入りだったことに気づかずにちょっと社会に出ただけで全てを知った気になっていた。そんな小娘など騙すのは容易かっただろう。専業主婦なんてタダ働きの奴隷。挙げ句、縁もゆかりも無い場所での生活。頼れる場所もない。実家は海を隔てているので簡単に帰ることもできない。
そんな自分はアイツにとって格好の獲物だったのだ。勝手し放題、モラハラし放題。主婦唯一の場所とも言える台所さえ自由に使えない。
周りは専業主婦でいられるなんて羨ましい、旦那さんも優しそう
だなんて言う始末。
本当のことは本当にならない。
離婚するには経済的自立できるかが大きなカギとなるのに、働きにも行けない、生活費もギリギリでしかもらえない。切り詰める余地のないほど。
死んだ後に自由があるのかもしれない。アイツか私かどちらが先に死ぬのだろうか。