お願いします、死んでください：その18

何でこんな男と結婚したか。経緯をお話しします。
いつもに増して長文、お許しください。

私20歳、主人35歳のころ、友人が飲み会に主人を連れてきました。ノリの良い人、という印象でしたが、おじさんだし、彼女が居ると話していたので、特に興味もありませんでした。
後日、主人が私を気に入ったから、また飲もうと友人経由で誘ってきました。私は彼氏が居たので断りました。しかし、友人は私と飲みはじめると、主人を呼びつけてしまうのです。（友人は主人のことが好きだったようです）

そんなこんなしているうちに、気軽に飲むような仲になってしまい、主人の同僚も飲みに参加することもありました。
ある日の飲み会で、同僚の方がうっかり主人が既婚者だということを口を滑らせてしまいました。
既婚者で、彼女が居て、しかも20歳そこそこの飲み会にしょっちゅう顔を出す。クズなんだ、と思いました。ただ、自分には関係ないしどうでもいいことでした。
主人は口を滑らせた同僚とは絶交したそうです。あいつは人のことを勝手にしゃべる最低な人間だ、もう付き合わない。と言っていました。

私は、お前が一番クズだけどね。と思っていました。

そのうちしつこく電話番号を聞かれ、たびたび電話がかかってくるようになりました。
全く興味が無かったので、無視したり、飲み会で会った時はのらりくらり言い訳していました。そんな関係が何年も続き、お互い彼氏・彼女と別れたり、また新しい人と付き合ったりを繰り返すたび、主人と私は近況報告をしあう仲になっていきました。
そして、10年ぐらい前、主人は奥さんと別れたと言っていました。皆はおめでとう～とか冷やかしていました。

ところで、なぜ奥さんも彼女が居る主人が頻繁に私たちと会っていられたか。
まず奥さんとは家庭内別居状態で、お互いまったく干渉しなかったそうです。そして、彼女、と主人が言っていた相手にも実は本命の彼氏が居て、毎日主人と会っていたわけでは無かったようです。歴代の彼女全員に彼氏がいたとのことです。もちろん、彼女たちは夜お仕事をされている方たちです。それにしても、どんな付き合いなんでしょうか？？
主人が奥さんと別れようと誰と付き合おうと全く興味が無く、ずっと関わらなければどうでもいいやと思っていました。

その後発生した東日本大震災の時、私は一人暮らしでした。
当時お付き合いしている人も居なくて、余震、原発のニュース、計画停電で不安が一杯でした。しばらく実家に帰ろうと思っていた矢先、主人から大丈夫？と電話があり、くだらない話をして不安が和らぎました。
どうせ震災で皆構ってくれないから、とりあえず私に連絡してきたクチだと思います。それでも感謝でした。
うちのほうは毎日計画停電があったので、数時間ですが電気・水道（アパートだったので）が止まり、季節は真冬だったので寒いなーと毎日布団をかぶっていました。
主人は、じゃあ停電していないところでお茶でもしようと誘い出してくれて、計画停電の時に何度か二人で会いました。当時、主人にも彼女らしい人も居なかったようで、私に猛アタックしてきました。
友人としては悪くないが、付き合う気にはなれなかったので、やんわり断っていましたが、どうするの？どっちなの？とあまりにもしつこかったので、とりあえず付き合ってみるか、と交際を始めました。

お互い仕事もしていますし、休日は合わないので、夜会ってお酒を飲むぐらいの仲、つまりそれまでと大して変わらない関係でした。

ところが、付き合って数年後には、結婚するの？どうするの？としつこく聞いてくるようになりました。
年齢の差もあるし、両親が許してくれないと思う、と結婚については応えないでいましたが、結婚しないなら付き合っていけないと脅され、連絡が付かないときもありました。
私は主人に情も生まれ始めており、別れるという脅しにコントロールされてしまい、じゃあ結婚を前提に付き合いましょうという流れになってしまいました。

そこから地獄が始まりました。
すぐに私のマンションに転がり込んできて、家賃も光熱費も食費も出すことなく、居候をはじめました。そのくせ、こんなマンション気に入らない！と文句を言ったり、生活費について話したいと言えば、金のことばかりうるさい！とか言ったり、少しは掃除してくれたら嬉しいと伝えると、この家はゆっくりもできないのか！と怒ったり、毎日喧嘩の連続でした。
既に両親や会社に結婚すると話してしまっていたので、恥ずかしくて結婚を止めることなんてできませんでした。
私が決めたんだから、私の責任だし、多少は我慢しようと耐えていましたが…その後の話がその1に続きます。

あの時から変わらず、ずっとずっとずっと、主人には死んでほしいと願っています。

（その19に続く）