景品表示法に基づく表記:当サイトは広告を使用しています。

親友を愚かだと見下して、私は彼と結婚した。一抹の不安に目を瞑って

デス書き込み

人生最大の失敗は、友達の忠告に耳を貸さなかったことである。
「あの男と関わってはいけない、付き合ってはいけない」かつて親友だった女友達は私に忠告してくれた。その男の被害者だったからだ。
彼女の借家の壁には穴が開き、男とは口論が絶えなかった。どうしてだかその男は私の恋人になっていた。
顔のいい仕事のできる恋人を得た私は舞い上がってしまい、親友の声に耳を貸さなかった。おおかた彼とうまくいってる私に嫉妬しているんだろうと邪推した。
親友を愚かだと見下して、私は彼と結婚した。一抹の不安に目を瞑って。

10年後
私は私を失っていた。
私の頭の中には常に夫が監視役として住んでいる。
私は夫が怖くてたまらない。
威圧的で、気に入らなければ怒鳴るし、怒るし、責められる。

子供を妊娠したとき、この男の子供を産んでいいのか迷った。
この性格の男が子供を育ててはいけない気がしていた。
その頃私は退職していて、経済力が無いに等しかった。私の希望でもあったけど、専業主婦は夫の希望でもあった。

子供をもうけて、いよいよ身動きが取れなくなったと感じた。
責任を持って子供を育て上げなければならない。
そのためには夫の経済力は不可欠だ。
離職していた私1人では子供2人を満足に育てる経済力を得られないことくらい
私の人生経験で推し量るには充分だった。

いま、私は36歳だ。今年は結婚10周年である。
私は、かつて友達の忠告を聞かなかった代償に
自分の人生を生きることを取り上げられている。
子供は中学受験を視野に入れている。
もう夫の庇護を抜けてどうこうする選択肢は失われている。

子供に申し訳ない。
私があなたたちを産んですぐ死んでいれば
もっとましな女性が母親に据えられて
あの男に怒鳴られ叱られる母親の姿を
あなたたちが見ることはなかっただろうにね。

ごめんなさい
ほんとうに
わたしなんかが生きていてごめんなさい

コメント