っていうか。
例の、姑より姑な腐れボケばばあ、が、言ってることを、ばばあが嫌い、ムカつく、という思いは抜きにして、冷静に考えてみると。　
そこまで、男に尽くす思いがあることが、素晴らしいと思うし…
ばばあの話を聞いてると、自分は、女性として負け組なのだと心底、思う。
私は、ばばあのように、自分のことは後回しにしても、何よりもだんな様、だんな様、と、男に尽くす思いになったことはない。
ボケにだから、ということではなく、昔、付き合っていた人にも、そこまで、尽くす思いを持ったことはない。
ばばあは、自分のだんなよりも８歳年上。
現代ではそんなの、めずらしくもおかしくもないが、４０年以上も前ともなれば、男性が女性より、８歳年上でも、交際や結婚に反対されることはなかっただろうが、逆に、女性のほうがかなり年上となると、当然のように反対され、陰口を言われたりしたと思う。
私の両親も、ばばあ夫婦と同じぐらい歳の差があり、母のほうが年上だった。
結婚当時、母の両親は亡くなっていたが、父の両親は居て、父の両親は、当然のように反対したそう。
けれど、母は引き下がらず、絶対に幸せになりますから、と、真剣に熱心に、父の両親を説得したそう。
(もちろん、歳の差だけが原因ではないが、両親は、私達子供が成人したら離婚したが)
だからばばあも、同年代の人と結婚した女性、逆に、かなり年上の人と結婚した女性、よりも、ずっとずっと、努力して、だんなに尽くして来たのだと思う。
どんなところも、すべて、相手なのだから、すべて一つ一つ、可愛い、いとおしいと思う、相手に合わせ、相手が、行きたいと言ったところは、自分が行きたくなくても行く、相手が、食べたいと言ったものは、自分が嫌いなものでも作ってあげる、まだまだあるけど、とにかく、そのようなこと、私は、男に対して一回だって思ったことがない。
私…女性として、何か大事なものが欠陥しているのかと本気で落ち込む。
私が、女性として何かが欠陥しているのか、ボケ含め、私に出会った男がおかしいのか…
まぁ、ボケだけは確実におかしい、人の心がないサイコパス、だけど。