お願いします、死んでください：その12

主人の金銭感覚は崩壊しています。というか頭がおかしいです。
54歳にして手取り25万円程度なのに、車に毎月6万弱のローンを組み、今度は家が欲しいと言い出してきました。
頭に血がのぼるたびに離婚だ！離婚だ！とわめいていたくせに、何が家でしょうか。
貴方はいくつですか、給料はいくらですか。現実を分かってもらえるように、とりあえずハウスメーカーに主人の借入可能額を算出してもらうと、1,500万程度。到底ハウスメーカーでの家など望めません。
頭にきた主人は「夢も希望もない！」と怒りちらしていました。こうして一旦マイホームなどというふざけた夢は忘れてもらったのですが、数か月後、何故かぽろぽろ物件を調べては私に見せてきました。
いや、無理でしょ。と言っても、「見もしないで否定する！俺の言うことは何でも否定する！」の繰り返し。面倒なので一応確認したところ、土地代2,000万の文字が。
この人はついにもうろくし始めてしまったのか？とも思いましたが、合算ローンだったら買えるとか言い出しました。確かに、私は主人より15歳年下、給与も手取り30万程度はもらえているので、何とかなると言えば何とかなりますが、それは主人と一緒に居たいという大前提があってこその話。
私は貴方との未来が見えないので、家は買いたくない。とはっきり伝えました。主人はそんなやつとは一緒に居たくない！離婚だ！と言い出したので、確かにその通りだな、と変に納得してしまった私は、そうしましょう、と応じました。

そのまま主人は家を出て、1週間ぐらい大好きな実家で過ごしていたようです。
その間、私は離婚届を市役所に取りに行き、すがすがしい気分で過ごしていました。

一人で自由に生活して、気分が穏やかになってきた頃、主人が荷物を取りに帰ってきました。
もちろん、私は離婚届とそれまでため続けていた主人とのトラブル記録を提示しました。
原因はこんなにたくさんある、だからもう一緒には居れない。と伝えると、どうすればやり直せるか聞いてきました。その言葉に呆れましたが、バカな私はあなたさえ変われればやり直せると助け船を出してしまいました。
いつも怒鳴り散らす主人が、顔面蒼白で私に謝り、変われるように努力するから、許してほしいと言ってきました。私は変われたら、許すと言いました。

その後半年間ぐらいは主人も人が変わったように穏やかでした。
一緒にテニスを始めたりして、まるで仲の良い夫婦のようなこともしていました。私は、今の主人が本当の姿で、今までが何かおかしかったんだと思い始めていました。
食事も文句なく食べて、悪態もつかず、毎日あいさつもしてくれました。
一旦白紙にしたマイホームの件も、主人がこのままなら考え直してみようかな、と気が変わってきました。主人も喜んでくれて、一緒に住宅展示場を見に行ったり、買うならすべて好きにしてよいと言われたので、私もその気になっていました。言われるがままに連帯債務で5,000万。契約を済ませてしまいました。

ご察しの通り、家の契約後、主人の態度は元に戻っていきました。
自業自得過ぎて、もう騒ぎもしないし嘆きもしません。

主人の金銭価格がおかしい、撤回します。これは寄生虫。その言葉しか思いつきません。

連帯債務で入る団信（保険）は、どちらかが死ねばローンが無くなります。一日も早く主人が死ぬことを切に願っています。今までは主人が死んでも私の精神的なメリットしか無かったのですが、今後は死んでくれれば物理的なメリットがあります。
早く死んでください。1秒でも早く。

ただ、主人も私に対して同じように願っているのでしょう。
（その13に続く）