毎日毎日タバコ2箱とウィスキーをハイボールにして飲むあいつの為に働くのがばからしい。内縁の夫１

長くなりそうなんで　ちょっとずつ書こう。
一緒に住んで20年。離婚したばかりで小さな子供が二人いた私。
　子供の面倒を見る便利な男を見つけた。
　それが間違いだった。働きもせずに遊んでばかり。口癖はしんどい、つまらない、あーあ、ばかり。
　夜中に奇声を発して、見えない誰かと話す。精神病患者みたいに。
　だんだん怖くなり、別れてほしいと頼んでも殺すぞと怒鳴る。二十歳を越えた娘は家を出ていった。
あいつのせいで。
　あいつがいて幸せなんて思ったことはないと娘は云った。
　
　働かないから私が稼いでいる。
働くことは嫌いじゃないけど、毎日毎日タバコ二箱とウィスキーをハイボールにして飲むあいつの為に働くのがばからしい。
　死ねばいいのに、そう願い毎日過ごしている。夜中に病気かなんかで死んでたらいいのに、と朝目覚めるが、あいつはまだ生きているから朝が嫌になった。