1人で寂しく死ねばいい

1人の方が好きなあなた。家族で過ごす時間は、さぞ負担だったんでしょうね。
そんなあなたにお似合いな最期を想像してます。血圧が高く、立派な肥満体型。脳梗塞で倒れ、麻痺が残り1人では何も出来ない、でも助けてくれる家族はもういない。どうですか？

ダイエットに協力して欲しいと言われ、あなたの食事は野菜中心に別に作りました。「このレタス美味しい」って言ってましたね、当たり前です。毎日野菜中心では飽きるだろう、せめて鮮度の高いものをと、仕事帰り保育園に寄り娘を後ろに乗せて、遠くの有機野菜を扱う八百屋さんまで、毎日自転車こいで買いに行きましたから。

夜もランニングに行かれるあなたを笑顔で送りました。息子の宿題チェックと夕飯の支度、片付け、お風呂、寝かしつけ、翌朝のお弁当の準備、洗濯、全部1人でやりました。ランニングから帰ってきたあなたは、途中で買ってきたのか、1人でアイスを食べてましたね。
結果、あなたのダイエットに協力した私の方が痩せました。

あなたが体調悪いと、「お薬買いに行こう」といつも言っていた子供達。そんな子供達からのメールも無視ですか。「お仕事忙しいのかな、ちゃんとお風呂入ってお布団で寝てるかな、頭痛くなってないかな
」、無視され続けても父を気遣える心の優しい子供達です。もしもの時、都合よく彼らに頼ろうとするのはやめてくださいね。

あなたの人格全てを否定するつもりはありません。愛情はありました。でも、自分の都合だけで全ての責任を放棄され、無視されて、ゴミの様に捨てられて…私の中で青白い憎しみの火がつきました。どうやっても消えないんです。

子供達の前では明るく振舞い、彼らが寝た後にどれだけ泣いたか。
あなたの孤独な死を考える事で、気持ちが少し紛れます。苦しんで苦しんで、1人で寂しく死ねばいい。