お願いします、死んでください：その17

主人は見栄っ張りで、見た目ばかり気にしてるくせに、あまりにも友人や仲間が居ないため、実際には外に出る機会もなく、一人で出かけることもなく、我が道を突っ走っています。
ギトギトに固められた髪の毛、スポーツブランドのパーカーに若者が履くようなスウェット。20代の男性が着れば似合うかもしれませんが、30代でも少し厳しい格好を54歳のオヤジがしているのです。いつもは構いませんが、さすがに都内にお出かけするときなどは恥ずかしいので、あっちの洋服のほうが似合うんじゃないかなとアドバイスすると、激怒します。2回に1回は「うるさい！そんなに嫌ならもう行かない！」と機嫌を損ねるので、私が謝ってパーカー&スウェットで頭ギトギトの人と都内を歩きます。

主人はいつも、パッと見は多少若く見られます。それが変なこだわりを曲げない原因だろうと思いますが、子どもも出来ず、自分勝手で小学生以下の脳みそを持っていますので「成熟していない」感じがにじみ出ているだけです。

外に出て、些細なこと（たとえば電車で大声出している人が居る程度のこと）で少しでも機嫌が悪くなると先に行ってしまいます。私も相当嫌われているもんだな、と実感することですが、こちらもヒールで歩いているときなどは無理に追いつこうとせず、振り向くまで待ちます。
一度、先に電車に乗ってしまったときはさすがに言いましたが、わざと遅く歩くな！と怒られます。

主人と一緒に出かけるのは私にとって苦痛でしかないので、なるべく休みが合わないようにしていますが、金も無いのに休みが合えばお買い物に行きたいしか言いません。
心の豊かさが皆無なので、映画やドライブ、美味しいモノを食べに行って楽しもうとかは絶対にありえません。しかも、自分の休みに一人では外に出れないので、私が一緒に行くのを渋ると露骨に機嫌が悪くなります。

つまりガキ。

私は血もつながっていない、可愛くもない、言うことも聞かないガキの面倒なんて見たくないんです。
どういう育て方や生き方をすればこんな人間になるのでしょうか。

人間としての道徳も精神もなく、一人で生きる能力もないくせに妻にも必要とされていない人間は早く死んだほうがいいと思います。
（その18に続く）